おつかれさまです!記事を読んでくださりありがとうございます🌞
「Linux勉強したいけど仮想環境の作り方ってどうするの??」
VMとかコンテナとか、経験が浅いと何が何だかですよね、、、🥺
そこで、MacOS向けにいったん無料で仮想マシン(Linux)環境を作りたい人向けに
UTMの設定からインストール、初回ログインまでの流れを画像付きで説明していきます!
Mac上でLinuxを動かしたいと思ったとき、まず思い浮かぶのは仮想マシンソフトです。
ParallelsやVirtualBoxといった定番もありますが、Apple Silicon(M1/M2/M3)環境ではうまく動かないケースも多く、手軽に使える選択肢が限られます。
今回は、Apple Silicon対応で無料・オープンソースの仮想化アプリ「UTM」を使って、
CentOS Stream 9の最小構成(CLIのみ)を構築する方法を紹介します。
それでは、ゆっくりしていってください🐱
・Mac(特にApple Silicon)でLinux環境を作りたい人
・UTMを使った仮想マシン構築に初めて挑戦する人
・CentOS Stream 9 を試してみたいけど、インストール方法が分からない人
⭐️ Mac(M1/M2/M3)にUTMを使ってCentOSをインストールする手順がわかる!
⭐️ 仮想マシン構築時の注意点(ISO選び、起動モード、CDの外し方など)が学べる!
⭐️ UTMの基本的な使い方や、仮想マシンとコンテナの違いが理解できる!
事前準備:必要なものをそろえよう!
CentOS仮想環境の構築に入る前に、
まずはMac上で必要なソフトやファイルを準備しておきましょう。
ここではUTMアプリのインストールと、CentOSのISOファイルのダウンロード方法を説明します!
UTMのインストール
UTMとは、macOS上で仮想マシンを作成・管理できるオープンソースのアプリです。
Apple Silicon(M1/M2/M3)にもネイティブ対応しており、軽量で使いやすいのが特徴です。
早速ダウンロードしていきましょう🙌
- こちらの公式サイトにアクセス
- 「Download」ボタンから .dmg ファイルを取得
- ダウンロードしたファイルを開いて、UTMアプリを「アプリケーション」フォルダにドラッグ&ドロップ

CentOS Stream 9 の ISO ファイルを取得
ちなみにISOファイルとは、、、?
ISOファイルは、CDまたはDVDのイメージファイルです。このイメージファイルを使用してPCにソフトウェアをインストールすることも、他のシステムにインストールするためにディスクに書き込むこともできます。
引用:ISOファイルとは何ですか?どのように使用しますか?
今回は最小構成(CLIのみ)で構築するため、boot ISO(ネットインストール用)を使用します。
ダウンロード手順はこちらです!
- こちらのURLにアクセス
- 以下のような boot ISO を選んでダウンロード
例)CentOS-Stream-9-20250506.1-aarch64-boot.iso
ここで注意点がいくつかあります!!
確認:今回使用した環境を整理する
ここまでインストールできたら以下のものが揃っていると思います!
念の為バージョンを確認しておきましょう!
項目 | 内容 |
---|---|
Macモデル | MacBook Air (M2, 2022) |
macOSバージョン | macOS Sonoma 14.5 |
UTMバージョン | 4.6.5(ビルド 108) |
ISOファイル | CentOS-Stream-9-20250506.1-aarch64-boot.iso |
仮想マシンの作成(UTMの設定)
準備が整ったら、UTMを使ってCentOS用の仮想マシンを作成していきます。
今回はApple Silicon(M2)を使用しているため、仮想化(Virtualize)モードで、
ARM64(aarch64)向けのISOを使用します。
新しい仮想マシンの作成
まずは、UTMを起動しましょう!
起動したら次のような画面になって、「新規仮想マシンを作成」をクリックしましょう!

次のような画面になるので、「仮想化」を選択しましょう!
Apple Siliconではエミュレートより仮想化の方が高速で安定するみたいです!

オペレーティングシステムの選択と起動ISOの指定
次は、OSの選択画面になります!
「Linux」を選択しましょう!

「Apple仮想化を使用」と「カーネルイメージから起動」のチェックは外しましょう!
(boot ISOでは使えないため)
「起動ISOイメージ」に、ダウンロードしたISOを指定します!
例:CentOS-Stream-9-20250506.1-aarch64-boot.iso

ハードウェア構成とストレージの設定
構成に関してはお好みで大丈夫ですが、最低限で良いなら次の設定で大丈夫です!
- メモリ:4096 MiB(4GB)
- CPU:2コア
- OpenGL:チェックなし(CLIのみなので不要)

次はストレージの容量を指定する画面になるので、お好みで指定してください!
(今回は64GBを指定しました。)

共有ディレクトリの設定もできますが、今回はしません。。。
パスを指定すれば、ホスト側のディレクトリが共有できます!
最後に概要の画面が出てくるので、設定が問題ないことを確認して保存しましょう!
仮想マシンが作成されていれば、次のようになると思います!
(うまくできましたか??👀)

CentOSのインストール
インストーラーの設定
UTMで仮想マシンを起動すると、CentOSのブートメニューが表示されます。ここからインストーラー(Anaconda)を起動し、必要な初期設定を行って最小構成のCentOSをインストールします。
起動後、以下のようなテキストベースのメニューが表示されます。
【1】の「Install CentOS Stream 9」を選択して Enter を押します。

インストーラーの言語設定があるので日本語を選択します。

次にインストール概要画面での設定に進みます!
ここは重要なので、確認しながら進めていきましょう!

これら4つの設定をしていきます!
まずは、「インストール先」を選択し、自動構成を選んで完了を押してください。

「ソフトウェアの選択」を選択し、最低限のインストールを選んでください。
GUIが不要という想定なのでこれを選択します。

最後に、rootユーザーとユーザーの作成(任意)を行います。
それぞれパスワードの設定を行ってください!


すべての設定が終わると、「インストール開始」ボタンが有効になるので
クリックしてインストール開始です!

再起動前の注意点:ISOを外す!
インストールが完了して再起動してくださいみたいになりますが、ここで注意が必要です!!
仮想マシンを作成するときに設定したISOファイルを外す必要があります!
このままにすると、再度インストーラーが動いてしまって目的のCentOSが起動できなくなります、、、
なので、インストールまで終わった後にISOファイルを外すところまで解説します!
(私はここらへんでつまづきました、、、)
まずは、「インストールが完了しました」という画面を x で閉じましょう!
(システムの再起動ボタンは押さなくても大丈夫です🙆)
警告なども出るかもしれませんが、無視して大丈夫です👍
UTM画面に戻るとこんな感じになっていると思います。
ここから中央右の状態を停止状態にします。
左側のLinuxの部分を右クリック → 停止にすれば大丈夫です!

停止済みになったらCD/DVDの部分を選択できるので、
ISOファイルを削除します!こんな感じになれば完了です!

初回ログインと基本操作
ログイン操作
ここまでできたら、作成した仮想マシンを起動してみましょう!
起動して少し待つと次のようにログイン画面になります!

ここで、rootユーザーか作成したユーザーの名前とパスワードを入力したらログイン完了です!
# rootユーザー
localhost login: root
Password: ********
# 作成したユーザー
localhost login: testuser01
Password: ********

この画面まで来たら仮想マシンの完成です!!
お疲れ様でした😊
基本操作について
仮想マシンの基本情報について、確認できるコマンドを紹介します!!
項目 | コマンド |
---|---|
OSとバージョンの確認 | cat /etc/os-release |
カーネルのバージョン | uname -r |
CPU情報 | lscpu |
メモリの使用状況 | free -h |
ディスクの使用状況 | df -h |
ネットワークの確認 | ip a |
作業が終了してログアウトしたいときはexitと打てばログアウトします👍
仮想マシンは動いたままなので必要ない場合は、UTMの方から右クリック → 停止で止まります!
(作業内容は保存されるので停止してしまって大丈夫です!)
ここまでできれば、Linux環境使いたいなとなっても大丈夫です!!
(Linuxコマンドについてはここでは扱いません、、、🙇♂️)
仮想マシンとコンテナの違いについて
UTMを使ってCentOSの仮想環境を構築する経験を通じて、
「仮想マシンとDockerなどのコンテナって何が違うの?」と疑問に感じる方も多いかもしれません。
ここでは、仮想マシン(VM)とコンテナ技術(Dockerなど)の違いを、
仕組み・用途・利点から比較して整理しておきます。
仕組みの違いはこんな感じです!
項目 | 仮想マシン(VM) | コンテナ(Dockerなど) |
---|---|---|
仮想化対象 | OS全体を仮想化(ゲストOSを含む) | アプリ単位で仮想化(ホストOSを共有) |
起動単位 | フルOSを含む環境 | 実行したいアプリとその依存環境 |
例えるなら、、、 | 自分専用の仮想パソコン | アプリを入れた軽量な作業コンテナ |
主な違いと使い分けを整理します!
比較項目 | 仮想マシン | コンテナ |
---|---|---|
起動時間 | 遅い(数十秒〜数分) | 速い(数秒以下) |
OSの独立性 | 高い(ゲストOSごと隔離) | 低い(同一ホストOSのカーネル共有) |
リソース消費 | 大きい(RAM, CPU, ストレージ) | 少ない(軽量) |
GUI対応 | 可(フルOSなので) | 基本はCLI用途 |
代表的な用途 | 仮想開発環境、OS検証、GUI動作確認 | マイクロサービス、CI/CD、アプリ実行 |
結局どっちを使ったらいいの??という観点で整理するとこんな感じです!
目的 | 選ぶべき技術 |
---|---|
OSの動作確認・GUIアプリの検証 | 仮想マシン(UTMなど) |
軽量なWebアプリの隔離実行 | コンテナ(Docker) |
本番環境に近いLinuxサーバーの再現 | 仮想マシン |
複数アプリの依存関係を切り離したい | コンテナ |
今回作成した構成は「仮想マシン(VM)」です!
コンテナと比べて管理はやや手間ですが、
システム全体を再現・検証したい場合には仮想マシンが最適です。
まとめ:仮想マシンを使えば色々なことができる!
今回は、Mac(Apple Silicon)上でUTMを使い、
CentOS Stream 9を最小構成でインストールする手順をご紹介しました。
これで、簡単にLinuxの勉強ができるようになりました👍
さらに、仮想マシンを作れるようになったら他にも色々なことに挑戦できます!
・SSHサーバーを有効にしてMacからリモート接続
・dnf を使ってパッケージをインストール(例:vim, git, python)
・ApacheやNginxなどを入れてWebサーバーとして活用
CLI環境が整った今、Linuxの基礎学習やサーバー構築、開発用の実験環境として活用できます。
UTMはスナップショット機能もあるため、環境を壊すことを気にせず、いろいろ試してみましょう!
ここまで読んでいただきありがとうございました🎉
この記事が「MacでLinuxを始めたい」「仮想マシンを使ってみたい」という方の参考になれば幸いです。
他にも、機械学習にGPUを使ってみたい!という方にはこちらがおすすめです👀
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